本試験後を振り返って
7月3日の司法書士試験を終えたあと、少ししてから伊藤塾東京校の分析会&相談会に参加したことは前回投稿で書きました。受験生の関心は高く大勢が参加、後半の相談会では講師陣ごとに順番待ちの長い行列ができ、盛況に終わりました。初めて参加しましたが、いつも動画で見て知っている各講師をみて、ちょっとした有名人を見た感がありますよね。笑
これはほんの前振りの話で、本題は7月末に同じ伊藤塾東京校で開かれた事務所説明会のこと。みなさん、この行事のことご存知でしょうか?
参加資格は、合格者やいわゆる合格推定者に限らず、不合格推定者でもOK。司法書士事務所側も、そのことを前提に参加しており、あくまで事務所紹介と来場者の質問対応に止まります。
私は自信をもっての不合格確定者でしたが、内容を吟味したところ気になる事務所がちらほらあったのが決定的な理由で、参加しました。合格したあかつきには原則開業の予定ですが、実務の現場の方の声を聞くことは業界の現状を知るのにとても貴重だし、何より勉強のモチベーションにもつながるだろうと思いました。
個別に説明を聞いた事務所の数は4つ。このうち2つが事前に注目していた事務所で、本命の事務所は代表ご本人に対応いただきました。ほかの3つは代表者不参加で勤務司法書士さんに対応いただきましたが、やはり事業主たる代表のお話が聞けることはありがたい。しかも、企業法務のなかでも司法書士において比較的レアな分野を扱っている事務所なので、ご本人に詳しいお話を聞けて、今後に活かせる貴重すぎる時間となりました。また、ほかの事務所のお話では、実はグループ会社で株式上場を目ざしていたり、すでに上場してるグループ会社があったり、知らなかったおもしろ話もありました。
まずは合格が先決ですが、、、
私にとって有意義だった説明会ですが、全体としては予想以上に参加者が少ない、、、、事務所ブースごとに行列はおろか、そもそも来場者の数がまばら。先の分析会&相談会とは大違いです(笑)。それはある程度はわかっていました。まずは合格が先やろ?というのは、もちろんごもっともです。がしかし、そこをあえて伊藤塾が企画したのはなぜでしょう?
事務所選びはたしかに合格してからでも遅くはないでしょうが、そもそも自分は資格をとってどんな仕事をしたいのか。それを明確にして、さらにそのための準備やもろもろの計画をするには、合格してからでは遅いかもしれません。私はというと、やりたいことが明確にはなっているものの、果たして本当にそれで食べていけるのか、一抹の不安がありました。合格したものの、結局やりたいことはかなわず、やれることをやるしかないとなれば、少し話が違ってきます。それなら行政書士(資格もってないけどw)でもいいかもしれないとか。試験が難関であればあるほど、思い描いた仕事や収入が得られないとなれば、それは悲しい話ですから、私の場合は今の時点で参加してよかったなと思います。
そして、勉強とのつながりを考えてみれば、よいモチベーションになった。目の前に同年代の生身の司法書士さんがいて、その人はもう長年の実績を積んでいるのを目の当たりにして、早く合格せねばという適度な焦りが生まれました。
説明会が開催された時期は、まだ勉強を本格化させるには早めというか、これに数時間の時間を割くことは悪くはない。合格発表が終わる秋口にも開催されるらしいですが、7月に参加してよかったなと思います。